AI時代の人材育成

2019.10.02 KEN'S REPORT

9月25日から27日に大阪で行われた第3回関西学校・教育総合展 EDIX関西に行って来ました。EDIX関西は小・中・高校、塾・予備校、専門学校などの職員が来場する教育分野の総合イベントで、様々な教育用の設備や機材、教材が展示され、またデモ授業などもありました。併催された第1回関西STEM教育EXPOでは、プログラミングやロボット、AI教育などの教材などが展示され、3日間で延べ15,000人の参加者で賑わっていました。会場は先日G20が開催されたインテックス大阪でした(G20が行われたので綺麗になったのかと思っていましたが、相変わらずでした。。。。 

政府のAI戦略により、文系・理系問わず全ての大学生・高専生にAIの基礎教育が必修になり、小中高生でも統計などデータサイエンスに必要な科目が強化されるなど、AI人材の育成が不可欠な時代となっています。AIに関する展示や講演も多数行われ、日本ディープラーニング協会もブース展示していました。
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私はAI関連の講演のうち、9月27日に行われた鈴木寛東京大学/慶應義塾大学教授による「AI時代の教育 ~今、求められる小・中・高校・大学の教育改革~」を聴講しました。鈴木教授によれば、日本の教育水準は15歳くらいまでは世界最高レベルなのに、高校、大学に進むと下がっていく現状が示されました。またAI・ロボット技術の進歩により多くの仕事、特に大量生産に必要な同じ作業を正確に繰り返すような仕事はどんどんAI・ロボットに代替されていく一方で、他者との協調やサービスなどが必要とされる「ゲームクリエーター」や「ネイルアーティスト」などAI・ロボットに代替されにくい職業なども挙げられました。多くの子供は現在存在していない職業に就き、しかもそれは定型業務ではないものと予想されています。

いま世界は、18世紀以来続いた「近代世界」が終わりを迎えようとしていること、さらに今の小学生は平均寿命から考えて西暦2100年過ぎまで、つまり22世紀まで生きることになり、この激動の時代を乗り切るための教育、問題を自ら発見・設定し、解決して行く力を身に着けるための教育、が求められている、と言われました。こうした中で教育改革が行われ、大学入試も大きく変わろうとしている、ということです。
今後予想される大きな変化、特にAI技術の進歩を踏まえ、大学入試でもマークシートだけではなく、記述式が必要、というのはちょっとどうかと思いますが、20世紀とは大きく異なる教育が求められているのは確かだろうと思います。子供の教育をどうすべきか考えるためにも現代AIに対する正しい知識が必要です。

さて10月23日(水)にGDEPアドバンスとエヌビディアの共催で「ディープラーニングの今とこれから」と題したセミナーを行います。ディープラーニングにより様々な分野でブレークスルーが起きている一方で、ではこの技術を自社にどう取り入れればいいのか、と悩んでいる人も多いと思います。手持ちのデータで足りるのか、開発のための計算リソースはどれくらい必要なのか、稼働後の維持管理はどうすればいいのか、必要な人材は、など多くの疑問が湧いてきます。このセミナーではこのような疑問に答えるような内容になっています。私も「AI時代の人材育成」と題して講演します。是非ご参加ください。

GDEPアドバンス ExecutiveAdviser 林 憲一

  
林 憲一
1991年東京大学工学部計数工学科卒、同年富士通研究所入社し、超並列計算機AP1000の研究開発に従事。1998年にサン・マイクロシステムズに入社。米国本社にてエンタープライズサーバーSunFireの開発に携わる。その後マイクロソフトでのHPC製品マーケティングを経て、2010年にNVIDIA に入社。エンタープライズマーケティング本部長としてGPU コンピューティング、ディープラーニング、プロフェッショナルグラフィックスのマーケティングに従事し、GTC Japanを参加者300人のイベントから5,000人の一大イベントに押し上げる。2019年1月退職。同年3月GDEPアドバンス Executive Adviser に就任。日本ディープラーニング協会のG検定及びE資格取得。同協会 Marketing Director も務める。

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