GPUソフトウェアバイナリコレクション「G-Works2.1」をリリース
NVIDIA社のエリートパートナである株式会社ジーデップ・アドバンス(以下、GDEPアドバンス)は自社製ハードウェアで利用可能なGPUソフトウェアバイナリコレクション「GDEP G-Works(以下G-Works)」の最新バージョン「G-Works2.1」を発表しサービスの提供を開始しました。
GDEPアドバンスから供給される「G-Works」はDeep Learningに使用される主要なフレームワークを、各世代のNVIDIA GPUに最適化してビルドされたバイナリパッケージです。これらはDocker イメージと違い、コンテナ化されていないOSネイティブなバイナリファイル群として構成されています。
「G-Works」はGDEPアドバンス製ハードウェアのユーザに対して無償で提供され、ユーザーは継続的にリリースされる「G-Works」 を必要に応じてインターネットを通じてダウンロードしGDEPアドバンス製のマシンで利用することが可能です。
今回の「G-Works2.1」のリリースではCUDA 10.1+cuDNN v7.6.5をベースとし、Pythonのベースバージョンは3.7.7です。
Deep Learningフレームワークは様々な団体が開発競争を続けてきましたが、ここにきてその競争はおよそ決着がついた形となり、ほぼGoogleのTensorflowとFacebookのPytorchという勢力に落ち着いてきたように思われます。
G-Worksリリース2.1では、基本的にこの2種類にサポートを絞った上で、OpenCVやNVIDIA-DALIなど、データ前処理に使用できるライブラリ群のサポートを強化してあります。
Operating SystemはUbuntu 18.04 LTSとUbuntu 16.04 LTSがサポートされ、それぞれ次の表に示す主要コンポーネントが含まれます。尚、Generation 2.1からはCentOS7のサポートが除外されました。
G-Works 2.1 for Ubuntu Linux 18.04 LTS and 16.04 LTS
項目 | コンポーネント-バージョン | 説明 |
GPU Library | CUDA-10.1 | GPUサポート基本ライブラリ Turing GPU対応 |
| cuDNN-10.1-v7.6.5 | Deep Learning用GPUライブラリ Tensor-core FP16対応 |
| nccl-2.6.4 | マルチGPUサポートライブラリ |
Compute Capability | 5.0, 5.2, 6.0, 6.1, 7.0, 7.2, 7.5 | GPU計算機能世代サポート |
Python base | Python-3.7.7 | Python言語環境 |
Python modules | numpy-1.18.3 | 数値演算ライブラリ |
| scipy-1.4.1 | 科学計算ライブラリ |
| jupyter-core-4.6.3 | iPython Web UI コア |
| notebook-1.3.7 | iPython Web UI |
| spyder-4.1.2 | iPython IDE |
| nvidia-dali-0.21.0 | NVIDIA画像前処理ライブラリ |
Deep Learning Framework | tensorflow-2.1.0 | Google開発 |
| pytorch-1.5.0 | Facebook開発 |
| chainer-6.7.0 | Preferred Network開発 |
Other Libraries | OpenCV-3.4.10 | 画像ファイル処理ライブラリ |
株式会社GDEPアドバンスについて
株式会社GDEPアドバンスは、「その仕事にアドバンテージを」コンセプトに、GPGPUをはじめとするアクセラレーターやオーバークロックワークステーション、ライブラリやコンパイラ、ソースコード解析から受託開発に至るまで、仕事や研究を加速するための手段を総合的に提供する総合システムインテグレーターであり、NVIDIA社パートナー認定制度「NPN(NVIDIA Partner Network)」の日本初のエリートパートナ及び、日本初のATP (Advanced Technology Partner)として活動しています。
製品、サービスに関するお問い合わせ先
株式会社ジーデップ・アドバンス 営業部
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