GPUソフトウェアバイナリコレクション「GDEP G-Works」を提供開始
NVIDIA社のエリートパートナである株式会社GDEPアドバンス(以下、GDEPアドバンス)は自社製ハードウェアで利用可能なGPUソフトウェアバイナリコレクション「GDEP G-Works(以下G-Works)」を発表しサービスの提供を開始しました。
GDEPアドバンスから供給される「G-Works」はDeep Learningに使用される主要なフレームワークを、各世代のNVIDIA GPUに最適化してビルドされたバイナリパッケージです。これらはDocker イメージと違い、コンテナ化されていないOSネイティブなバイナリファイル群として構成されています。
「G-Works」はGDEPアドバンス製ハードウェアのユーザに対して無償で提供され、ユーザーは継続的にリリースされる「G-Works」 を必要に応じてインターネットを通じてダウンロードしGDEPアドバンス製のマシンで利用することが可能です。
オペレーティングシステムはUbuntu Linux, CentOS Linux が予定されており、用途に応じて選択が可能です。
G-Works1.0 について
G-Works第一弾「G-Works1.0」はUbuntu版とCentOS版が用意され、それぞれ以下の主要コンポーネントが含まれています。
※2020年6月現在 最新バージョンは2.1、および Container Hybrid パッケージとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。
G-Works1.0 for Ubuntu Linux 16.04.4 LTS 主要コンポーネント
G-Works for Ubuntu Linux
項目 | コンポーネント-バージョン | 説明 |
OS | Ubuntu Linux 16.04.4 LTS | オペレーティングシステム |
GPU Library | CUDA-9.0 | GPUサポート基本ライブラリ Volta GPU対応 |
| cuDNN-9.0-v7.0.5 | Deep Learning用GPUライブラリ Tensor-core FP16対応 |
| nccl-2.1.15-1 | マルチGPUサポートライブラリ |
Python base | 6.0, 6.1, 7.0 | Python言語環境 |
Python modules | Python-2.7.12 | 数値演算ライブラリ |
| numpy-1.15.0 | 科学計算ライブラリ |
| scipy-0.17.0 | iPython Web UI |
| jupyter-1.0.0 | iPython IDE |
Deep Learning Framework | spyder-3.3.1 | Google開発 |
| tensorflow-1.7.0 | Facebook開発 |
| pytorch-0.4.1 | Microsoft開発 |
| caffe2-0.8.2 | Preferred Network開発 |
| CNTK-2.5.1 | Berkeley Vision Lab開発 |
| chainer-4.0.0 | Idiap Research Lab, NEC Americas他 |
| caffe-0.17.0 | Univ. of Montreal開発 |
High Level Interface | Torch7-nv17.12 | Google他 |
Deep Learning Web UI | Theano-1.0.0 | 画像系フレームワーク対応Web UI |
Application | Keras-2.1.3 | サンプルアプリケーション |
G-Works for CentOS Linux 7.5.1804 OS主要コンポーネント
G-Works for CentOS
項目 | コンポーネント-バージョン | 説明 |
OS | CentOS Linux 7.5.1804 | オペレーティングシステム |
GPU Library | CUDA-9.0 | GPUサポート基本ライブラリ Volta GPU対応 |
| cuDNN-9.0-v7.0.5 | Deep Learning用GPUライブラリ Tensor-core FP16対応 |
| nccl-2.1.15-1 | マルチGPUサポートライブラリ |
Compute Capability | 6.0, 6.1, 7.0 | GPU計算機能世代サポート |
Python base | Python-2.7.15 | Python言語環境 |
Python modules | numpy-1.15.1 | 数値演算ライブラリ |
| scipy-0.17.0 | 科学計算ライブラリ |
| jupyter-1.0.0 | iPython Web UI |
Deep Learning Framework | tensorflow-1.7.0 | Google開発 |
| pytorch-0.4.1 | Facebook開発 |
| caffe2-0.8.2 | Facebook開発 |
| CNTK-2.5.1 | Microsoft開発 |
| chainer-4.0.0 | Preferred Network開発 |
| caffe-0.17.0 | Berkeley Vision Lab開発 |
| Torch7-nv17.12 | Idiap Research Lab, NEC Americas他 |
| Theano-1.0.0 | Univ. of Montreal開発 |
High Level Interface | Keras-2.1.3 | Google他 |
Deep Learning Web UI | Digits-6.0.0 | 画像系フレームワーク対応Web UI |
Deep Learning用Python について
Linux Operating Systemはその実行環境の多くにPythonを用いているため、システム標準のPythonに直接変更を加えることは大きなリスクを伴います。一方Deep Learningフレームワークも大きくPythonに依存した形で設計されているため、それに必要なPythonモジュールを複雑なバージョン依存性条件を満たした形で多数インストールする必要があります。これらの相反する要求を満たすため、弊社ではvirtualenvというPython拡張モジュールを用い、OSディストリビューションが提供するシステムのPythonには全く変更を加えず、Deep Learning専用の実行環境に別のPythonツリーを配備してそこに全ての必要とされる拡張モジュールをインストールして構成してあります。
Environment Modules について
Environment ModulesはLinuxのシェル環境変数を動的に変更するためのソフトウェアパッケージです。複雑な設定を簡単なインターフェースで変更することができ、Deep Learningフレームワークのようにバージョンがすぐに変わっていくソフトウェアを各々実行可能な状態で共存させてインストールするためにはとても有用なツールです。この機構を利用して前述のDeep Learning用Pythonも実行環境に組み込むため、ユーザはこの機構の使用法を覚えるだけで簡単に環境の切り替えを行うことができます。
株式会社GDEPアドバンスについて
https://www.gdep.co.jp
株式会社GDEPアドバンスは、「その仕事にアドバンテージを」コンセプトに、GPGPUをはじめとするアクセラレーターやオーバークロックワークステーション、ライブラリやコンパイラ、ソースコード解析から受託開発に至るまで、仕事や研究を加速するための手段を総合的に提供するAIとHPCのシステムインテグレーターであり、NVIDIA社パートナー認定制度「NPN(NVIDIA Partner Network)」において日本初のエリートパートナー及び、日本初の「ATP(Advanced Technology Partner)」として活動しています。
■製品、サービスに関するお問い合わせ先
株式会社GDEPアドバンス 営業部
E-mail:sales@gdep.co.jp
TEL:03-6803-0620 ※電話受付(平日)9:00~17:00
■報道関係からのお問い合わせ先
株式会社GDEPアドバンス 担当:広報担当 小島広
TEL:03-6803-0620 FAX:03-6803-0450
URL:https://www.gdep.co.jp/
E-mail:news@gdep.co.jp
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