Ubuntu Support を購入してみた(Essential 編)
- ●Essential
- ●Standard
- ●Advanced
次に、どうしても困ったことになっている場合、Essential では問い合わせ先が用意されていません。Canonical が提供しているパッケージに対して、電話もしくはチケット(Web Portalから問い合わせ)をするのであれば、Standard クラス以上が必要になります。
では、Essentical を買うと何ができるのかを見ていきましょう。
ESSENTIAL | STANDARD | ADVANCED | |
---|---|---|---|
WHAT’S INCLUDED | |||
Extended Security Maintenance(ESM) for Ubuntu 14.04 LTS
ESM for Ubuntu 16.04 LTS available April 2021. Learn more › |
![]() |
![]() |
![]() |
Kernel Livepatch service to avoid reboots | ![]() |
![]() |
![]() |
FIPS 140-2 Level 1 certified crypto modules | ![]() |
![]() |
![]() |
Common Criteria EAL2 | ![]() |
![]() |
![]() |
Ubuntu systems management with Landscape | ![]() |
![]() |
![]() |
Certified Windows drivers for KVM guests | ![]() |
![]() |
![]() |
Phone and ticket support | 24/5 | 24/7 | |
OpenStack | Security updates | Updates + support | Updates + support |
Kubernetes | Security updates | Updates + support | Updates + support |
KVM/LXD | Security updates | Updates + support | Updates + support |
MAAS | Security updates | Updates + support | Updates + support |
最近 UI が変更され、個人アカウントでも Wiki が作れるようになりました。ただし、ややこしいのですが、それはコミュニティーの範疇なので、Advanceサポートではありません。Essentical を購入すると、下記のサイトにアクセスができるようになります。
https://support.canonical.com/selfservice/s/
こちらにも、Knowlege があるのですが、大したことが書かれているわけでもありません。このサポートポータルから、特定の質問を投げて、専任担当者が回答をしてくれるシステムだと考えられますが、Essentical ではアクセスができません。
- Kernel の Live Update
- 古いバージョンの延長サポート
- 大規模サーバー管理ツール Landscape の使用権
等になるので、本質的には Standard を購入し、その管理下に置くサーバーに Essential を割り当てるという構造に感じます。Ubuntu14.04 と 20.04 を使用する場合には、Essential に割り当てたサーバーを登録するように Canonical から案内が来ます。Essentical で可能な、Landscape やMAAS の使い方については、こちらで順次紹介を行います。現時点では、Standard を購入して問い合わせをする要求がありませんので、UGDEP でのサービスが実質稼働して以降 UGDEP 側のポータルで更新を行いたいと思います。
内田盛久
ジーデップ・アドバンス エンジニアリングフェロー 兼 ULGS株式会社代表
京都大学大学院工学研究科を経て20年以上HPCの仕事に携わり、国プロ絡みの大きな案件を多数経験。 HPCクラスターやGPUクラスターの構築、HPC系ジョブスケジューラーの運用に強いノウハウを持つ。 2021年からジーデップ・アドバンスにおけるUbuntuOSのサポートサービス「UGDEP」の提供を開始予定。